雪との戦い
2016/03/07
ここは山間いで、雪国と呼ばれるような地域の入り口的なところ。
12月半ば頃に突然ドーンと一気に降雪があり、その後年越しに向かって少しずつ降雪日が多くなってきます。
この地域では除夜の鐘を合図に街の住人が神社仏閣参りを始めますが、その時はいつもチラチラ雪が降るので、それが新しい年の始めというのにふさわしい雰囲気を演出させています。
神社では新年を迎える巫女の舞いや神主による祈りの儀式、その脇で古いお札を焼く焚き火、、暖を取った後は仏閣へ。
そこではきらびやかな伽藍の脇で何人もの僧侶が一斉に読経しており、お香の香りもあいまって、いつの間にか新年を迎えるのにふさわしい厳粛な心持ちになっていきます。
普段は緩んでいる私の顔も、その時はきっと少しは引き締まっているのかもしれません。
ところで、以前は雪というとスキー、雪だるま、綺麗な雪景色、、、という感じで、「雪」はとても良い響きでした。
が、この地域に来てからは、ちょっとだけつらいものがあります。
雪かき作業が必須だからです。
我が家の通りは街の人々はもとより観光客も多く通るので、2cmも積もってくればご近所さんも直ぐに出てきて雪かきを始めます。
私の街は通りに沿って清水が流れる水路があるため、その水路に雪を掻き出せば流れ去ってしまうとても便利な環境にありますが、それでも大雪の時は頻繁に雪かきが必要。
雪国に住む人たちの春を待つ気持ちが、今やっと分かったような気がします。