ご近所迷惑 ニッサン セドリック 4ドアセダン 2800ディーゼル
2016/03/08
なぜか乗り継ぐ車がディーゼルばかりという中、しばらくディーゼルから離れる見切りをつけてくれたのがこの車。
2800cc 6気筒ノンターボディーゼルエンジンはクラウンの4気筒エンジンよりも振動が少なく、加速も滑らかでした。
クラウンのように堅牢なフレームの上にキャビンが載っているのではなく、キャビン全体で強度を持たせているというモノコック構造だったために路面の悪い道ではキャビンが歪むのが分かるくらいでしたが、重々しい車体は悪路からのショックを軽減させ、ちょっと硬派な雰囲気もお気に入りでした。
が、そのお気に入りの車も、エンジン音には大きな問題が、、。
入手時は車の往来の激しい場所でエンジンの調子を見ていたので、エンジン音の騒々しさも周囲の騒音でかき消されて全く気にならなかったのですが、深夜仕事を終えて静まりかえった住宅地に戻るにはとてもご近所迷惑なものでした。
しかも車が5台駐車できる金属製の大型屋根を持ったガレージで騒音がさらに反響し、あたかも戦車のエンジンが動いているかのような爆音。
もちろんマフラーやエンジンに異常が無いかを入念にチェックしましたが全く問題箇所は無し。
せめて住宅街だけでもエンジン音を低減させられればと排気管出口の口径を遠隔操作で小さくできる機構を付けたりで、私なりに努力していました。
が、さすがに家族からもエンジン音についてクレームがついてしまい、わずか数ヶ月でガソリン車へと乗り換えることになってしまったのでした。
ところで昔の車はそれぞれにデザインやエンジン特性等の個性も強かったので、それらを操るのが大変だった反面、楽しみも大きいものがありました。
特にハイパワーでピーキー化したものはエンジンを暖気しないとまともには走れなかったどころか、雨で湿気の多い時はエンジンを掛けるのもひと苦労。
一度エンジン掛けに失敗するとプラグがかぶってしまってどうにもならなかったということも。
今のインジェクション車では考えられない事ばかりです。
が、パワステの無いハンドルは路面の状況がそのまま伝わり、単純な設計のエンジンは細かな制御も無くて各気筒の爆発の感じも肌に伝わってきたりして、それなりに味わいがありました。
いづれポケットマネーに余力が出てきたら、そんなお遊び車も2ndカーに持ちたいとも思っています。
もし持てるとしたら、、、、あのナチス時代からの往年の名機ビートルをチューンするもの面白いかな。